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高校生財布 ブラ ンド編集

 歳三は、|瞼《まぶた》をおさえた。  涙があふれている。  京への別離の涙なのか、お雪への想いがせきあげてきたのか、それとも沖田総司の優しさについ感傷が誘われたのか。  歳三は泣いている。  机へつっ伏せた。  沖田は、じっと天井を見つめていた。 (青春はおわった。——)  そんなおもいであった。京は、新選組隊士のそれぞれにとって、永遠に青春の墓地になろう。この都にすべての情熱の思い出を、いま埋めようとしている。  歳三の|歔欷《きよき》はやまない。 [#改ページ]

   伏見の歳三
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