レザークラフト二 つ折 り財 布型 紙
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レザー クラフト 工具 セット カービング 用 皮 革 刻印 工芸 道具 金具 (9 本 セット)
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null「それで、その後は……」 「しのぶが母親に言い返して、つかみ合いの喧嘩になりかけた。食事はそれで終わりだ……わたしがすべてをぶちこわしにしたというわけだ」  彼は深いため息をつく。長い年月、秘密を抱えて苦しんできて、どうしても打ち明けたいという気持ちは分からないでもない。それにしても、もう少し――。 「もう少し、時と場所を選ぶべきだった……」  俺の考えをなぞるように坂口が言う。本人が一番よく分かっていることらしい。 「あの……奥さんのことで、相談というのは……?」  栞子さんがおずおずと尋ねる。坂口は軽くうなずいて話を続けた。 「しのぶはわたしのために怒ってくれたが、さっきも言ったように内心では和解を望んでいるはずだ。特にここ最近、考えこんでいることが多くなった……理由を尋ねると、昔読んだ本のことだと答えたが、おそらく事実ではないだろう。彼女は両親との関係で悩んでいて、会いに行く口実を探していたのだと思う」 (……そうか?)  ちらっと疑問が頭をかすめた。俺と話した時の様子では、心底実家に顔を出したがっておらず、本探しも真剣にやっているように思えたが。 「おそらく、彼女の両親、特に母親も同じような気持ちだと思う。しかし、お互いの顔を見れば、おそらくまた口論になってしまうだろう……親子の仲を取り持って欲しいとは言わないが、せめて言い合いが激しくならないように、注意していてもらえないだろうか」  栞子さんが返事をする機先を制して、坂口はさらに言葉を継いだ。 「本来、彼らの仲を取り持つべきなのはわたしだが、あちらの家には出入りを禁じられている。連絡を取ろうとしても、取り合ってもらえなかった………心苦しい限りだが、どうか君たちに協力を頼みたい」  坂口は深々と頭を下げた。         4  平日の県道はさほど混んでいなかった。このままいけば、少し早い時間に到着できそうだ。