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2015-02-06 03:03    ファッションファッション小物マフラーアウ トレット
 クライスラーの新車に四人が乗っている。ボデーは黒でシートには純白のカバー。運転しているのは若様こと山本麟太郎で、その横……右側に吉永佐一。うしろの二人は四角い顔の、チャンこと伊東五郎とデブの親分三波伸夫だ。  曜日は日曜で天候は快晴。東京から西へ出て酒匂川を渡って小田原。小田原から南へ折れてすぐ真鶴道路に入り、熱海ビーチラインを抜けて熱海、網代、宇佐美、伊東。伊東から小室山へあがって東伊豆道路を南下。八幡野からまた海ぞいになって、赤沢、大川、北川、熱川、片瀬、稲取。ついさっき稲取でひと休みして走りだしたばかりのところである。  三波と伊東がうしろの席で缶入りのコーラをのんでいる。 「それにしても何だね。流石《さすが》に元華族さまだけあって大した車だね」  伊東は上機嫌《じようきげん》である。前の山本へお世辞のように言った。 「うちの会社じゃ社長だけだよ、白いカバーのついてる車は。白いカバーっての、やっぱり気分が違うんだね」  伊東五郎は城西データ・バンクという会社のエレクトロニクス要員である。 「知らなかったなあ……若様はいつもこの車に乗って歩いてるの」 「ううん」  若様は首を振った。 「いつもじゃないよ。どこかへ行く時だけ」  三波が缶コーラを口からひっぺがすようにして吹いた。伊東が悲鳴をあげる。 「またア……車ん中でまで何だって言うんだよオ」 「ごめんごめん」 「逃げようたって逃げられないじゃないの。車だよ。走ってんだよ。たまにはまっすぐ前へ吹いたらいいじゃないか」 「このあいだ、一度まん前へ吹いたろ」