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「じつはね。京都の伏見に、折り紙つきの造り酒屋があるんだよ」  業界の友人はそう言うと、かつて二度おとずれた酒蔵をしみじみと想い起こすように眼を上に向けた。  その日、酒造技師であるかれは岐阜からの帰り道、わが家へたち寄り、いっしょに酒を酌《く》みかわしていた。 「おい。ほんとうか。伏見といえば、メジャー蔵《ぐら》のオンパレードだぜ。『月桂冠』、『黄桜』、『明ごころ』、『キンシ正宗』……」  わたしは信じられず、大手メーカーの銘柄を、知っているだけ列挙した。 「しょうがないなあ。手づくりに徹した蔵が、下鳥羽《しもとば》にあるんだよ。にごり酒の草わけでね。伏見のなかでも、古い歴史をもつところさ」 「ま、まてよ。そういえば、たしか街道すじに一軒あったっけ。うん。ひょっとすると、あの蔵なのかな」  遠い昔に、わたしは想いをめぐらせた。大学時代、京都で下宿していたころ、子母沢寛《しもざわかん》の作品を読んだことがきっかけで、新撰組にただならぬ関心を寄せていたことがある。田舎剣法をひっさげ、めきめきと頭角をあらわし、佐幕勢力として台頭したのもつかのま、やがては体制の露《つゆ》と消えていった個性集団に、みょうに引っかかりをおぼえたのだ。  地方からでてきたばかりの十代のわたしが、全共闘と機動隊とがキャンパスでぶつかり合う様《さま》をまのあたりにし、渦中に身を沈めていくなかで、そんな情動に駆りたてられたのだろう。  新撰組の屯所《とんしよ》があった壬生《みぶ》の屋敷。池田屋騒動の跡地。鳥羽伏見の戦いの場となった伏見区下鳥羽の界隈などをあるきまわった。  鳥羽街道ぞいで、ふと見かけたのが「月《つき》の桂《かつら》」(増田徳兵衛商店《ますだとくべえしようてん》)だったのだ。店先の大きな杉玉がなぜか印象にのこっている。 「オレも百三十年まえに生まれてたら、まっさきに幕府方に与《くみ》するよ。だいたい、明治維新というとさ、まるで官軍側が善玉みたいに扱われてきただろ。それがおかしいんだよ。頼まれたって、薩長土肥の酒蔵への技術指導なんぞは、まっぴらご免だね」  口をとがらす友人の言葉を制し、 「それはそうと、おやっさんは南但杜氏《なんたんとうじ》(兵庫県|養父《やぶ》郡、朝来《あさご》郡出身の杜氏集団)なんだって」  と、わたしは話の道筋がそれるのを防いだ。かれはこの手のハナシにはひどくうるさいのだ。 「うん。この道五十年、おやっさんの腕っぷしは文句ないやね。造りにはきびしく、いわゆる勝負師肌の職人さ。そう、新撰組の連中も、京の町で『月の桂』の酒を飲んでいたんじゃないのかって気がするんだ」  かれは、グラスに入った酒をせわしなくすすると、座イスから上体をせりだした。どうしても幕末期とからませたいらしい。 「話をきいているだけで、いちどその杜氏に会いたくなったよ」
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