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ブランド長財 布ラ ンキ ング編集

「何台もの車でこちらを追尾していますからね。同じ車両が長時間追尾していると犯人に気づかれる危険性があるので、定期的に車両を入れ替えているのです。  警察のやり方は完璧だと思われた。  これなら犯人に警察の介入を悟られることはあるまい。  左手にそびえる東山連邦の中に、ひときわ高い山が見えてきた。  比叡山だ。  まもなく太間町のバス停が目に入った。  犯人に指定されたとおり、その先で右折した。  両脇に人家がぽつんぽつん流れていた。  これが大宮川だろう。  その手前には右手に折れる道があり、そのすぐ先に保養施設らしき建物の建つ敷地があった。  鉄製の門が閉められていた。  私はその前で車を停めた。  コンクリートの門柱に、〈井田証券琵琶湖荘〉と刻んだプレートが埋め込まれていた。  車を降り、門に手をかけた。  施錠されておらず、微かな軋み音を立てながら開いた。  車に戻り、敷地の中へ進んだ。  五台分ほどの広さの駐車場があったので、そこに車を停め、エンジンを切った。  ダッシュボードの時計は午後六時二十分を示していた。
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